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横浜市金沢区 京浜急行本線 京急富岡駅 とみおか駅前歯科 MI&インプラントセンター
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まず、上の動画(約2分間)をご覧ください。
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えっ~、納得いかないなぁ~。どうしてこんな風にどんどん悪くなることが分かっているのに歯医者さんではそのような治療を行っているのですか?
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すみません。でもそれは仕方がない面もあるのです。というのも実は真の意味では「歯医者は虫歯を治せない」からなのです。
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えっ!歯医者さんは虫歯を治せないって!?どういうことですかっ!?
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意外ですよね。でも事実なのです。歯医者は虫歯を治せません。それは歯という組織に「自然治癒力」がないからです。
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「歯には自然治癒力がないから歯医者さんは虫歯を治すことができない」ですか? う~ん、そもそもその自然治癒力って何ですか?
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自然治癒力とは、体自身が傷ついた組織を自ら修復する力のことです。「皮膚」という組織を例に見ていきましょう。

【皮膚の損傷とその治癒過程】

損傷と治癒(皮膚)_r1_c1.gif自然治癒力のある皮膚は


損傷と治癒(皮膚)_r1_c3.gif仮に擦りむいても、洗浄して清潔にすれば


損傷と治癒(皮膚)_r1_c5.gif傷口にはカサブタが自然に出来


損傷と治癒(皮膚)_r1_c7.gifその後、皮膚組織は再生し


損傷と治癒(皮膚)_r1_c9.gifさらに新陳代謝によって周囲組織と同化していきます。
バイ菌感染の有無や損傷の程度によりお医者さんから抗菌剤の投与や縫合などの外科処置が施される場合もあるでしょうが、それら治療は皮膚組織が自ら治ろうとする力[=自然治癒力]を手助けしているに過ぎません。お医者さんが皮膚の損傷を治せるのは皮膚に自然治癒力があるからに他ならないのです。
一方、歯はどうでしょうか




【虫歯による歯の「損傷」とその治癒過程】

損傷と治癒(歯)_r1_c2.gif歯は皮膚と違って自然治癒力が無いので


損傷と治癒(歯)_r1_c4.gif虫歯菌が感染し損傷した部分を洗浄・消毒しても自然に歯質が再生したりはしません。


損傷と治癒(歯)_r1_c6.gif虫歯は放置すればますます広がってしまうので、それを食い止めるには虫歯(=虫歯菌の感染した歯質)を削り取るしかありません。
虫歯を削り取った後の穴をそのままにすると「噛む」という重要な機能に支障が出ます。


損傷と治癒(歯)_r1_c8.gifそのため穴は銀歯などの人工修復物で補なわれます。


損傷と治癒(歯)_r1_c10.gif「虫歯の治療」の結果生じた歯質と修復物との「つなぎ目」は皮膚のようには組織の新陳代謝も無ければ同化もありません。むしろそのつなぎ目には年月とともに「スキ間」が生じていくものです。清掃が行き届かない「スキ間」を虫歯菌は好みますから、結果、歯質と修復物とのつなぎ目から再び虫歯が生じてしまうのです。


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厳密な意味で治癒していない上に、「治療」によって新たな「つなぎ目」という弱点が築かれる。それが「虫歯治療」の実態なのです。「歯医者は虫歯を治せない」という意味はおわかりいただけましたか?


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ちょっとショックですが解りました。病気や怪我をお医者さんに治してもらえるのと同様に歯医者さんには虫歯を治してもらえると思っていましたが、実は違ったのですね…。
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歯医者が行なう「虫歯の治療」は、「虫歯を治している」のではなく、ひとまず「これ以上の虫歯の進行をストップ」するとともに、ひとまず「失われた形態を補って機能的・審美的な回復をはかっている」に過ぎないのです。
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なるほど。そういうことだったのですね…。
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でも、そうした「治療」の結果生じた「歯質と修復物のつなぎ目」が弱点となって「次の虫歯」を生み、それが繰り返されて「どんどん歯は悪くなっていく」わけですよね?それなら歯質と修復物のつなぎ目という弱点をカバーする治療上の工夫はないのですか?
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ありますよ。
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えっ?あるのですか?あるならやってくださいよ!
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あるにはあるのですが、必ずしもすべての患者さんの治療時に施すことは出来ないのです。というのも、これは日本特有の事情なのですが、健康保険診療のきまりがあるからなのです。
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健康保険診療のきまり? どういうことですか?
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健康保険診療は大まかに言うと、治療費全体の3割を患者さん自身で、7割を国が負担することになっています。なので国からの制約が色々あります。例えば、Aという病気の場合はBという薬しか用いてはいけないとか、Cという病気の場合はDという治療法しか用いてはいけないとか…。もちろんそれぞれの治療費の額も細かく決められているのです。
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なるほど。
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一方、医学の世界は日進月歩で次から次へと新しい薬や治療法が生まれています。新しく開発された優れた薬や治療法には健康保険がきかないものが多々あります。歯科治療の場合も例外ではありません。せっかく、新しい優れた治療法が開発されたのに健康保険がきかないというケースが沢山あります。
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知っていますよ。でもしばらく待っていたらそれも保険がきくようになったりしませんか?確か、開発されて間もない新薬だって最初は保険がきかなかったりしますけど、その後すぐに保険適用になったりしますよね。
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そのようだと良いのですが、歯科治療ではまずそのようなことはありません。少子高齢化が進む日本の健康保険制度は財政状態が厳しく、「医科・調剤」領域ならまだしも「歯科」領域の新しい治療法に保険を適用する余裕などないのです。歯質と修復物のつなぎ目という弱点をカバーする治療上の工夫も最新の技術で可能になってきましたが、そうした治療項目は健康保険診療にはありません。
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ということは普段私たちが歯科医院で受けている健康保険の治療は時代遅れのものということなのですか?
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その通りです。健康保険の銀歯の治療などは100年前に出来上がった治療法です。
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100年前!!ですかっ~。
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そうです。100年前のものです。「虫歯なら抜歯」という考えが当たり前だった時代に、虫歯部分を削り取って銀歯を詰めるという発想は画期的だった筈ですが、当時はそれが限界でした。とても歯質と修復物(=銀歯)のつなぎ目という弱点までは気が回らなかったってことでしょう。
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100年前という時代遅れな治療法でも時間をかけて丁寧に行なうことが出来れば、まだ救いがあるかもしれませんがそうもいかないのが現実です。
100年前の治療法と言えども現在それを行なうにはそれなりにコスト(材料費、技工費、スタッフ人件費、地代・家賃、設備費など)が発生します。健康保険診療の治療費は、患者さんにとって「より安く」をモットーに設定されていますから歯科医院にとっては辛うじて「薄利」を生む程度になっています。(入れ歯治療のように逆に赤字覚悟の保険治療も多々ありますが…) また健康保険診療制度は「出来高払い制」ですから、治療を「どれだけ」やったかという「数・量」で医院の「売上」が決まります。ですから、歯科医院経営はいかにスピーディーに沢山の患者さんを治療するか(=「薄利多売」)にかかってきます。 したがって健康保険診療を時間をかけて丁寧に行なうことは大変困難なのです。
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自然治癒力がない歯に対し、概して時代遅れな保険の治療法で、かつスピーディーにその治療を仕上げなくてはいけないという状況だから、「治療」すればするだけ歯が悪くなっていくわけですか?
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残念ながらそうです。歯の治療は、治療の質がその後の歯の運命を左右しますが、治療の質は歯医者間でも差が大きく、また同じ歯医者でも、どれだけその治療に時間をかけて丁寧にやったのかどうかで大きく差が出てしまうものです。健康保険診療は「出来高払い制」ですから、治療の量だけで医院の「売上」が決まります。そこでは歯医者さん個別の経験値や診断力、手先の器用さや治療哲学、さらには治療に掛ける時間量や治療の丁寧さ加減などは何も報酬に反映されません。乱暴な言い方をすれば、「質」に関係なくただただ「量」の世界です。
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日本以外の国でも歯科はそのような状況なのですか?
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状況は全く違います。日本の健康保険制度に当たる公的医療保険に歯科治療が含まれていないことが通例ですから、歯科治療は「量」でなく「質」の世界です。そのことを象徴しているのが診療室の風景です。日本の歯科医院は一つの診療室に複数の診察台があって、複数の患者さんが同時に診療を受けるスタイルです。一方、世界標準は個室診療です。「衛生面」「診療の質」「プライバシー」など歯科的本質からすればそれが当然の姿です。そこでの虫歯の治療などは診察時間が1時間や2時間は普通です。日本の「集団部屋」的診察室での流れ作業的歯科診療とは全く異なる様相です。
「日本式」集団部屋診療室と世界標準型個室診療室

「日本式」集団部屋診療室

世界標準型個室診療室

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知りませんでした。。私たち慣れ親しんでいる歯科医院の姿は、日本だけの独特な風景だったのですね。とにかく「量」をこなさなければならない日本の健康保険制度に特化した形態というか…。
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おっしゃるとおりです。私の大学の恩師は、歯科的本質を逸脱した日本独特のその形態を「野戦病院歯科」と名づけていました。
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虫歯は真の意味での治癒がない病気である上に、それに対応するのが100年前の治療法で、しかも日本独特の「野戦病院歯科」での「流れ作業的治療」だったら、「治療」によって歯がどんどん悪くなるのも何だか当然のように思います。。。
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患者さん側に認識を新たにしていただくと同時に歯医者の側もこれまでの姿勢を改めていく必要があると思います。「保険の治療だけで充分良い治療ができます」なんて歯医者が言えば患者さん側からの「ウケ」は良いに決まっていますよね。でもそれは残念ながら事実ではありません。いかに丁寧に治療するか、いかに2次的3次的な虫歯を防ぐか、そういうことはとても「野戦病院歯科」での「流れ作業的治療」ではムリなのです。
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それを勇気を持って「ムリ」と言えるか、それとも飽くまでも「患者さん迎合主義」を通すか、歯医者の側の姿勢が問われますね。ただしこれまでさんざん「イメージ戦略」に奔走し、患者さんの「大量呼び込み」ばかりに腐心し、「野戦病院歯科」での「流れ作業的治療」で「儲ける」システムを確立してきた歯医者側が、今後方針を180度転換するのは容易なことではないでしょうけど…。
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わたしたち患者はどうすればいいのですか?
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自分の歯の健康にもっと関心を持ってもらって、自分の歯の健康は自分で守るという意識を持っていただく必要がありますね。
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歯医者さんのご家庭で育ったご子息ご令嬢に虫歯がない人が圧倒的に多いことは、風邪など他の病気と違って虫歯がほぼ100%予防出来る病気である事実を物語っています。患者さんはそのような実態も頭の片隅において、歯医者の聞こえの良いフレーズやイメージとか雰囲気とかに惑わせれることなく、本質的価値で歯科医院選びをするべきでしょう。

注)健康保険制度は「歯科」については問題の多い制度と言えます。しかしながら上記の「新薬」の例もあるように、質の高い新薬が次々と保険適用となって良質な医療を安く提供する側面もあり、「医科・調剤」を含めた制度全体としては一国民としてありがたい制度ではあります。
注)物価は25年前と比べるとおよそ1.5倍~2倍になったと言われています。しかし国が定めた歯科の保険治療費は保険制度の厳しい財政状況を反映し25年間ほぼ実質据え置きとなっています。そのためコストの高い都市部では歯科医院経営は保険診療のみではもはや限界というのが現状です。
注)歯は一度削ると決してもとには戻らない組織です。大変貴重な財産です。したがって歯科医院(歯科治療)選びは雰囲気とか利便性とか安さとかに惑わされることなく貴重な財産を守ることを第一に的確に選択すべきです。「衝動買い」や「安物買いの銭失い」などの失敗が許される一般的消費行動と同列に扱うべきではありません。