隣の歯の治療時に不本意に削られ放置、そのまま隣に不良修復物が装着され、後年虫歯になってしまった症例Ⅰ
他院様にて隣接歯の治療時にドリルで誤って一部を削られてしまったにも関わらず、そのまま放置されたため後年虫歯になってしまった症例です。歯面が粗造となり自浄性と清掃性が低下し虫歯菌が日常的に滞留し虫歯になったと考えられます。
当院では虫歯を取り除きダイレクトボンディングハイブリッドセラミックス修復を施しました。引き続き行なう隣の歯の修復物との間に点接触を実現すべく自然な曲面形態を付与しました。
隣の歯の治療時に不本意に削られ放置、そのまま隣に不良修復物が装着され、後年虫歯になってしまった症例Ⅱ
他院様にて隣接歯の治療時にドリルで誤って一部を削られてしまいましたが、そのまま放置されたため後年虫歯になってしまった症例です。隣の銀歯と接する面が「面接触」となり自浄性と清掃性が低下し、虫歯菌の滞留を来し虫歯になったと考えられます。
当院では虫歯を取り除きダイレクトボンディングハイブリッドセラミックス修復を施しました。自然な曲面形態を再現し、引き続き治療を行なった隣の歯のジルコニアセラミックス修復物との間に点接触を実現しました。
これにより清掃性と自浄性が向上し虫歯予防と歯周病予防に繋がることが期待されます。
隣の歯の治療時に不本意に削られ放置、そのまま隣に不良修復物が装着され、後年虫歯になってしまった症例Ⅲ
他院様にて隣接歯の治療時にドリルで誤って一部を削られてしまったようですが、そのまま放置されてたため後年虫歯になってしまった症例です。隣の銀歯と接する面が「面接触」となり自浄性と清掃性が低下したことが虫歯になった原因と考えられます。
当院では虫歯を取り除きダイレクトボンディングハイブリッドセラミックス修復を施しました。引き続き行なう隣の歯の修復物との間に点接触を実現すべく自然な曲面形態を付与しました。
審美性と歯間清掃性を著しく欠く不良修復物によって、審美障害に悩まされ、加えて後年虫歯を発症してしまった症例
他院様にて歯間にできた虫歯治療をしてもらった際に、ついでに気になっていたスキッ歯(正中離開)の改善を申し出たところこのような修復を施されたそうです。
修復物が歯肉を圧迫し、清掃性も自浄性も失われていました。修復物の下は虫歯になっていました。
当院では 当該修復物を全除去し、修復物下の虫歯を除去し、歯間をダイレクトボンディングハイブリッドセラミックスで修復し形態を是正しました。審美性だけでなく清掃性・自浄性も向上し歯肉の状態も改善しました。
歯間清掃性を著しく欠く不良修復物によって、後年虫歯と歯周病を発症してしまった症例
他院様にて歯間の虫歯治療をしてもらった際に、2本の歯にまたがる形でアマルガム充填を施されたものです。
自浄性や清掃性は著しく劣悪で、歯間部の歯肉は圧迫され歯周病を発症し、アマルガムは歯質に変色を来し、アマルガム下では虫歯が広がっていました。
当院では旧アマルガム充填物及び虫歯を除去後、歯髄(神経)保護処置を経てセラミックインレー修復を施しました。審美性だけでなく、完全に失われていた歯間部の清掃性と自浄性を回復し歯肉の状態も改善しました。
歯間清掃性を著しく欠く不良修復物によって、歯周病を発症してしまった症例
他院様にて多数歯に渡ってセラミックインレー修復が施されていましたが殆どの全ての歯間部に接着材(接着性レジンセメント)が残留していました。そのため歯肉は腫れ、咬合時にほぼ全歯に渡って痛みを生じるようになっていました。接着材はセラミックに強固に接着されており、セラミックインレーを温存しながら接着材のみを取り除くことは困難でした。
接着材(接着性レジンセメント)は、「セメント」とは名が付きますが旧来型セメント材とは全く異なる材料です。接合様式や術式など両者の性質は著しく異なります。
旧来型セメント材ならば完全に硬化した後でも、はみ出した余剰分を容易に除去可能です。しかし接着性レジンセメントの場合はほぼ不可能です。旧来型セメント材ならば仮に余剰分の取り残しがあってもいずれ自然に溶けて脱落してくれますが、接着性レジンセメントの場合は溶けることなくそのまま残留し続けます。