リメイク(既存修復物換装)治療

虫歯治療では最終的に何らかの人工修復物が歯に装着されることになりますが、生体である歯質と人工材である修復物は融合することはなく、両者の境界面(つなぎ目)は残留し続けることになります。

口腔内で人工修復物は天然歯質と同様に様々な過酷な環境におかれます。体重と同じ強さの咬合力を受け、氷点下の氷から50℃以上のお茶まで激しい温度変化を受け、お酢やドレッシングなどの酸に晒されもします。その上、虫歯菌の脅威にも晒されるのです。
そうした環境下で最もストレスを受けるのが両者の間の境界面(つなぎ目)です。ここは構造上最も壊れやすく虫歯菌に対する最大の弱点となります。
それゆえに境界面(つなぎ目)の取扱いは極めて重要です。
例えば、人工修復物と天然歯質は唾液に溶解しない接着材で強力に接着されることが求められます。また、表面の「つなぎ目」は虫歯菌が滞留しにくいように段差なくスムーズに仕上げられることが求められます。
さらに、人工修復物は隣の歯と「点で接触」(＝点接触)するよう施されなければなりません。というのも、面接触では歯間の自浄性と清掃性が著しく低下し新たな虫歯の原因に直結しますし、接触が無ければ恒常的に食渣が詰まり虫歯や歯周病に繋がるからです。

しかし実際はそうした適切な対応ばかりでないのが現状です。人工修復物と天然歯質との接合に接合力が弱く唾液に溶解し得る旧来型セメント材が使われたり、「つなぎ目」に大きな段差が残されていることも珍しくありません。また隣の歯との接触状態が面接触になっている不適切な事例などは枚挙にいとまがありません。
虫歯を除去して修復材で埋めて(被せて)噛めるようすれば曲がりなりにも虫歯治療が”成立”してしまっている現状ではこうした「不良修復物」は後を絶たちません。
わが国の歯科の保険制度上の問題もありますが、多くの患者さんがこうした実態を殆ど知り得ていないことも大きな問題です。

不良修復物の存在は歯の再治療サイクルを速め、歯を失うリスクを高めます。不良修復物を口腔内から廃し、不毛な再治療の頻発を避けることが一生涯自分の歯を維持していく上で有効な手立てとなります。

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保険外診療(自由診療)料金表【接着/虫歯/リメイク/審美治療関連】	(円)
ダイレクトボンディングハイブリッドセラミックス修復	22,000
同　隣接部加算 (1か所)	11,000
同　大臼歯加算	11,000
ジルコニアセラミックスインレーアンレー	55,000
20Kゴールドインレーアンレー	55,000
インレーアンレー　隣接部加算 (1か所)	11,000
インレーアンレー　大臼歯加算	11,000
ジルコニアセラミックスクラウン	132,000
20Kゴールドクラウン	132,000
ジルコニアセラミックスブリッジ (支台歯・欠損部,1歯あたり)	132,000
ファイバー接着ブリッジ(1歯欠損)	220,000
インプラント埋入手術～補綴処置(1歯欠損補綴の場合)	385,000
プロビジョナルレストレーション (仮歯)(支台歯・欠損部,1歯あたり)	3,300
セラミックスラミネートべニア修復	132,000
ファイバーポストコア	22,000
くさび状欠損修復(ダイレクトボンディング修復)	22,000
咬耗修復(ダイレクトボンディングハイブリッドセラミックス修復)	22,000
象牙質レジンコーティング	5,500
MTA	11,000